IT系サラリーマンの社会的 blog

社会に対して思ったことを書いてます

就活を振り返る

就活が終わった。

 無い内定ではなく内定をもらって終えることができて、素直にうれしい。
人生の大きなイベントの一つである就活を終えたわけだが、その流れや感想を述べていこうと思う。
来年就活する人にとって参考になれば幸いである。

・スペック

国立理系大学院
0浪1留
2015年新卒
学校推薦で第一志望企業に内定

・スケジュール

6-7月    :インターンシップ説明会、インターンシップ採用面接
8-9月    :インターンシップ活動(1ヵ月間)
10-11月:大学による就職活動の流れの説明
12月     :企業説明会(企業説明会、解禁)
1月       :企業説明会、学校推薦先決定
2-3月    :ES、第一志望企業以外の面接(練習のため)
4月       :第一志望企業の面接(企業採用面接、解禁)
第一志望企業から内定をもらい、4月いっぱいで就活を終える

6-9月

 インターンシップは1ヵ月という長期間のものに参加した。
インターンシップ先の企業は、今行っている研究に近いテーマということで選んだ。
もちろん、この選び方はやめておいた方が良い。
なぜなら、今後の就職先の企業選びに何の参考にもならないからだ。
インターンシップ先企業の決定も兼ねて、この時期に業界研究を始めた方がいいかもしれない。
また、インターンシップ採用面接は対策をしていかないと当然落とされる。
第一志望には落ちたが、第二志望には合格した。
この時、就活(特に面接)の難しさを実感した。
ただインターンシップを通して、実際の仕事の雰囲気を感じ、1ヵ月間やり終えたという自信を得ることができたのは非常に大きかった。

10-11月

 就職活動の流れの説明会が開かれる。
大手就活サイトの登録、就職活動の解禁時期、企業側視点の採用基準、面接の心得、学校推薦、大学からの就活情報伝達方法、就活コンサルタント etc の説明があったと思う。

12-3月

 12月から企業説明会が解禁される。
リクナビマイナビ日経ナビ主催の合同企業説明会が頻繁に行われた。
平日にも行われるので、授業の出席日数を少し気にしないといけない。
この時期から、大手サイトで一括プレエントリーして大量のメールが届くようになるため、大量のメールをチェックする毎日が続く。
最終的に、説明を受けた企業の数は約80社にもなった。
業界研究をそんなにしていなかったのと、多くの社会人と話すという目標を掲げていたため、このような結果になった。
ただ、既に選考が始まっている企業もあるので、やはり企業研究は早めにした方がいい。
また、第一志望企業の学校推薦をもらうことができた。
就職担当の教授からそこの推薦あげるよとすんなり言われたので、学校推薦の決め方は正直よく分からない。
そして、ES(エントリーシート)や面接練習のため、いくつかの企業の面接を受けた。
これにより、ネットや本から得た面接のイメージと実際の面接の違いを把握できた。
特に違うと思った点は以下の3点。

  • 質問が短い
  • 意外とアピールできない
  • 少し否定される質問が結構多い

最初に、想定より質問は短い。
想定していた質問は
「長い間このサークルに所属していて、困難な場面に出くわしたこともあったと思うのですが、それをどのように乗り越えましたか。」
だったのだが、実際の質問は
「サークルや部活には入っていましたか。」
であった。
履歴書に書いてあることと同じことを答えると、バイトはやっていましたかと次の質問にいってしまった。
つまり、事実を述べるだけでなく、その話を自分から広げてアピールしなければならないのである。(もちろん掘り下げてくれる面接官もいた。)
自分が受け身の姿勢で面接を受けていたことを痛感した。

次に、意外とアピールできない。
単なる事実ではなくアピールを述べなければならないが、これが難しい。
想定内の質問だとアピールできるが、想定外の質問は事実を述べただけになってしまう。
事実を述べただけだと平凡な能力しかないと感じられてしまい、悪い印象を与えてしまう。
ただ、これは言い方に気を付ければ何とかなるとは思った。

最後に、自分の考えを少し否定される質問が結構多い。
志望動機に対してそれは我が社でやっていることと少しズレていると思う、といった感じで抽象的な根拠で自分の考えを少し否定される質問が多々あった。
このような質問に対して、えっそうなんですかと反応してしまった。
これではダメで、否定されても自分の考えはブレないと感じさせる返しの方が、
良い印象になったと思う。

4月

 遂に、第一志望企業の面接の日を迎えた。
これまで数社受けていたが、すべて落選していた。
落ち込んだ状態で、大本命を受けることになった。
ただ、第一志望の企業のためもっとも自信があった。
そして、面接は予想以上にスムーズに進行した。
全て想定内または経験済みの質問だった。
最初から最後まで空元気全開で押し通し、面接は終了した。
後日、次の学校推薦先企業の候補を挙げている最中に内定の通知を受けた。
この時点で、就活に対する意欲をすべて失い、就活を終えた。

・振り返り

 途中はどうなるのか不安で一杯だったが、結果は完璧なものであった。
上記のような就活スケジュールで、特に印象に残っているものは以下の3点。

  • 自分の軸を持つ
  • 努力をする
  • 学校推薦

最初に、自分の軸を持つ。
自分の軸を持つとは、自分なりに考えた選択基準を持つということである。
自分の場合は、大手企業、専門を生かせる、自分に合った企業理念という観点で、就職先の企業を探していた。
そして、様々な観点の中でなぜ上記の観点を選んだのかという理由も当然ある。
つまり、数ある選択肢の中でなぜその選択をしたのかという理由・基準が重要である。
この選択基準の積み重ねが、なぜその企業なのかの強い根拠につながる。
これはESの志望動機のためではなく、自分の人生のためである。
ESの志望動機の根拠は面接官のためであり、自分の人生における志望動機は自分自身のためである、という違いがあることを認識しておいてほしい。
これまで述べてきた自分なりの持論が誰にも当てはまるというわけではない。
むしろ、当てはまるのは少数だろう。
ただ、自分なりの考えを持つことで、周りの膨大な情報によって不安になり自信をなくすといったことを避けることができるはずだ。
自信を持って面接に挑むことは非常に重要である。
この自信は面接時の態度や話し方に大きな影響を与える。
態度や話し方の印象が良いだけで、面接官には能力がある人だとみなされることが多いだろう。
また面接において、元気がある前向きであるように見えることは大切であり、ウソでもいいからそのように振る舞えるように事前に練習した方がいい。
チーム活動において、元気がなく後ろ向きな人がいるとチーム全体の士気が下がるという経験はないだろうか。
チーム活動外ならともかく、チーム活動中は前向きな人の方が良いのは企業側も学生側も同じ気持ちだろう。
就活という機会を利用して、自分の人生を自分自身で考えてみることを勧める。

次に、努力する。
この就活を通して、自分頑張ったなと思えるようなことに挑戦するのを意識した。
例えば、合同説明会に積極的に参加する、質問を1日1回する、機会があれば面接を受ける、といったことである。
これらは全部当然するべきことばかりである。
ただ、やらなくても大本命の選考を受けることができる。
例えるならば、学校のテストと同じである。
テストは出席さえすれば受けることができるが、全く勉強しないで合格点に達することはほぼ不可能である。
合格するためには当然勉強した方がいいに決まっている。
テストにおける勉強が、就活における先ほど挙げた例になる。
大学のテストのような危機感のままで就活を行うと、取り返しのつかないことになる。
今まで勉強していなかった人がテスト前に急に勉強をやるだろうか。
しかも、テスト範囲も解答も分からず、今まで培ってきた勉強法も通用しないテストで。
正直やってみないと分からないものなので、低いハードルからコツコツ越えていくことが最善の方法だと思う。
ネットに書いてあった高いハードルを越える方法をやって失敗し続けるより、低いハードルで目に見える成果を出して自信をつける方法の方が、自分に合っている。
もちろん、自分に合った方法は人それぞれなので、参考程度にしてほしい。

最後に、学校推薦である。
先輩の話から学校推薦で落ちた人が多かったため、自分はそんなに当てにしていなかったし、利用できるのであれば利用しておこうという考えだった。
ただ、企業の人の話によると、内定辞退者が多いのも少し問題となっているらしい。最終的に、学校推薦で第一志望の企業に合格したわけだが、学校推薦がどれほどの効果を持っていたのかはよく分からない。
学校推薦は基本的に4パターンある

  • 学校推薦でほぼ内定
  • 学校推薦が選考参加の条件
  • 後付け学校推薦
  • 教授推薦

最初に、学校推薦でほぼ内定のパターンであるが、これは推薦人数が少なく、学内競争が厳しい場合が多い。
この厳しい学内競争こそが選考そのものである。

次に、学校推薦が選考参加の条件についてだが、企業側が多くの学校推薦を準備しており、希望したほとんどの人がその学校推薦をもらえる。
ただ、そのあとの競争が厳しく、苦労は自由選考とそんなに変わらない。
ちなみに自分の学校推薦パターンはこれだと思っている。

その次が、後付け学校推薦のパターンである。
内定を出した人だけに、選考が終わった後から学校推薦を要求する。
正直こんなことしても、学生は簡単に学校推薦を反故にしてしまうと考えるのは自分だけだろうか。
学生側にとって学校推薦によるメリットが何もないからである。
企業は学校推薦を反故することはできないみたいなハッタリが通用すると思っているのだろうか。
突き詰めれば他のパターンと比較してメリットはあると思うが、長くなるので省略する。

最後に、教授推薦のパターンである。
自分の場合は大学(就職担当教授)とやり取りして学校推薦をもらったが、別の教授から推薦をもらえる場合もあるらしい。
詳しいことはよく分からない。

学校推薦のメリットは、少なくとも自由選考よりかは有利になるということである。企業側から見れば、選考を受けた何万という人全てに細かく順位をつけることは不可能で、ある程度の基準を満たしていれば資格、英語力、賞、推薦で選別することはよくあることだと思う。
選考基準を満たしていれば他の選考者の能力に関係なく内定をもらえるということは、大きなメリットである。
デメリットは、内定を辞退することができない。
これについては特に説明する必要はないだろう。

・アドバイス

 就活を終えたということは、人生において大きな選択をしたということである。
その選択が本当に正しいかどうかなんて分かるはずもないが、無意味に2chの就職板でそれを確かめようとしている自分がいる。
いわゆる内定ブルーかもしれない。
同時に、人生において大きな選択するという困難を乗り越え、自信に満ちた自分がいることにも気づく。
今まで長々と自分の就活について語ってきたが、これから就活をする人に向けて非常にタメになるアドバイスを送って〆たいと思う。

  

諦めんなよ!諦めんなよ、お前!!
どうしてそこでやめるんだ、そこで!!
もう少し頑張ってみろよ!
ダメダメダメ!諦めたら!
周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって!
あともうちょっとのところなんだから!
・・・
ずっとやってみろ!
必ず目標を達成できる!
だからこそ、Never Give Up!